9月9日午後2時~、円龍寺本堂にて、秋永代経法要

阿弥陀仏の四十八願を20願まで紹介#342

第342回目のラジオ配信。「四十八願」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

かっけい
かっけい

『仏説無量寿経』には、阿弥陀様が私たちのために立てられた48の願い「四十八願」が説かれています。

その一番最初の願いは、前回お話しした三途の世界、地獄・餓鬼・畜生(三悪趣)のない世界を願うものです。

他にはどのような願いがあるのでしょうか。

今回は48の願いを詳しく説明するのではなく、第一願から第二十願までを、一つずつ短い言葉で紹介していきます。

内容まとめ
  • 『仏説無量寿経』には、阿弥陀様の48の願い「四十八願」が説かれている
  • 阿弥陀様の48の願いは、地獄・餓鬼・畜生という三悪趣のない世界を願う「第一願」から始まる
  • 第十一願は浄土に生まれた人が必ず悟りに至ることを願うもの
  • 第十二願は阿弥陀仏の光が限りなく届くことを願うもの
  • 第十三願は阿弥陀仏の寿命が限りなく続くことを願うもの
  • 第十八願は浄土真宗で特に大切にされる阿弥陀仏の本願
  • 第十八願では、阿弥陀仏の名を聞き、浄土に生まれたいと願う人を必ず浄土に生まれさせると願われている

かっけいの円龍ラジオ

これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。

今回は、前回の341回目のお話に少し関連するテーマでお話ししていきます。

前回は「三途」についてお話ししました。

三途とは地獄・餓鬼・畜生という三悪趣の世界のことです。

そして『仏説無量寿経』には、阿弥陀様が私たちのために立てられた48の願いが説かれています。

その一番最初の願いが、「阿弥陀仏のお浄土には、地獄・餓鬼・畜生という三悪趣がない世界にする」という願いでした。

では他にはどんな願いがあるのでしょうか。

『仏説無量寿経』には、地獄・餓鬼・畜生がないというところから始まって、最後の48番目まで、

「こういう世界になってほしい」
「こういう人になってほしい」

という、いろんな願いが説かれています。

今回はその48の願いをそれぞれ詳しく説明するのではなく、「こんな願いがあるんだな」と何となくでも知っていただけたらと、一つずつ短い言葉で紹介していきます。

ただ48個全部となると、聞いている皆さんも、そして話している私も大変ですので、今回は20番目の願いまで紹介していきます。

20個でも結構ありますからね。

「一つ目の願いは、こういう願い。」

「二つ目の願いは、こういう願い。」

という感じで、テンポよく紹介していきます。

それでは、仏説無量寿経に説かれている阿弥陀様の48の願いの1~20番目までを紹介します。

まず、第一の願いから。

これは前回お話ししました。

「私の浄土に、地獄・餓鬼・畜生という三悪趣がないようにする願い」です。

次に、第二の願い。

「浄土に生まれた人が、再び地獄・餓鬼・畜生の世界に生まれないようにする願い」

せっかく浄土に生まれたのに、また迷いの世界に戻ってしまう。

そんなことがないように願われています。

第三の願い。

「浄土に生まれた人が、みんな金色に輝く身になる願い」

仏様の世界にふさわしい光り輝く清らかな姿ということですね。

第四の願い。

「浄土に生まれた人たちに、姿かたちによる優劣や差別がない世界」

誰かと比べて、「自分のほうが美しい」、「この人のほうが醜い」といった思いにとらわれることのない世界です。

第五の願い。

「浄土に生まれた人が、自分の過去の生涯を知ることができる願い」

自分がこれまでどんな命を生きてきたのかを知ることができるということです。

第六の願い。

「浄土に生まれた人が、あらゆる世界を広く見渡すことができる願い」

私たちには見えない遠くの世界まで見ることができるという願いです。

第七の願い。

「浄土に生まれた人が、あらゆる世界の声を聞くことができる願い」

遠く離れたところの声まで聞くことができる。

そんな力を願われています。

第八の願い。

「浄土に生まれた人が、相手の心を知ることができる願い」

自分のことだけではなく、相手が何を思っているのか、その心を知ることができるということですね。

第九の願い。

「浄土に生まれた人が、思いのままに自由に行動できる力を持つ願い」

どこへでも自由に行くことができるような、すぐれた力を願われています。

第十の願い。

「浄土に生まれた人が、自分の身体に執着しないようにする願い」

「自分、自分」と、自分の身体や存在に執着する心から離れていく願いです。

ここからは浄土真宗にとって特に大切な願いが続いていきます。

第十一の願い。

「浄土に生まれた人が、必ず涅槃、つまり悟りに至ることができる願い」

阿弥陀仏のお浄土に生まれて終わりではありません。

お浄土に生まれた人は必ず仏になりますよ。と、そのことを願われています。

この第十一願は、浄土真宗にとってとても大切な願いの一つです。

第十二の願い。

「阿弥陀仏の光が、限りなく広がり、あらゆる世界を照らし続ける願い」

阿弥陀様の光には届かないところがない。

だから「無量光仏」、 つまり「計り知れない光の仏様」と呼ばれるんですね。

第十三の願い。

「阿弥陀仏の寿命が、限りなく長く続く願い。」

阿弥陀様のいのちには限りがない。

だから「無量寿仏」と、「計り知れないいのちの仏様」と呼ばれるんですね。

「阿弥陀」という名前には、こうした「限りのない光」「限りのないいのち」という意味が込められています。

第十四の願い。

「阿弥陀仏のお浄土に生まれる人が、数限りなくある世界」

阿弥陀様のお浄土は、どれだけ多くの人が浄土に生まれても、決して困ることがないんですね。

第十五の願い。

「浄土に生まれた人の寿命が、長く、限りのないものであるようにする願い」

私たちの世界では「何歳まで生きられるだろう」と、命の長さに一喜一憂しますよね。

でも浄土では、寿命の長さに限界がない。

そういう世界を願われています。

第十六の願い。

「浄土では悪口や人を傷つけるような言葉がない世界」

差別したり、脅したり、侮辱したり。

そういう相手を苦しめる言葉がない世界を願われています。

第十七の願い。

「阿弥陀仏の名が、あらゆる仏様たちによってほめたたえられる願い」

阿弥陀様の働きはすばらしい。

そのことをあらゆる仏様が讃えてくださるという願いです。

次の18番目が浄土真宗で、もっとも大切にされている願いです。

第十八の願い。

「阿弥陀仏の名を聞いて、信じ、浄土に生まれたいと願う人を、必ず浄土に生まれさせる願い」

この第十八願が、浄土真宗でいう阿弥陀仏の本願といわれる願いです。

浄土真宗ではこの第十八願を特に大切にしてきました。

そして、その第十八願から出てくるものが、私たちが称える「南無阿弥陀仏」のお念仏です。

第十九の願い。

「阿弥陀仏の名を称え、 善い行いをして阿弥陀仏のお浄土に生まれたいと願う人を、阿弥陀仏のほうから迎えに行く願い」

阿弥陀様のほうから、私たちのところへ救いに向かってくださる。

そういう願いです。

次が今回紹介する最後の願いです。

第二十の願い。

「阿弥陀仏の名を称え、善い行いを積んで浄土に生まれたいと願う人を、浄土に生まれさせる願い。」

どうでしょうか。

一つずつ短くテンポよく紹介したつもりですが、20個並べてみると、結構なボリュームでしたよね。

最初は、「地獄・餓鬼・畜生のない世界にしたい」という願いから始まります。

そして、

「もう三悪趣には戻らないようにしたい」

「差別や優劣のない世界・相手の心を知ることができる・必ず仏になる身にする」

「阿弥陀様の光が限りなく届く」

「阿弥陀様のいのちが限りなく続いていく」

そして第十八願では、「私の名を聞いて、浄土に生まれたいと願う人を、必ず救う」と願われます。

このように、

「お浄土はこういう世界にしたい」

「お浄土に生まれる人は、こういう人になってほしい」

「あなたたちを必ず仏とする」

と、私たちのための願いを立ててくださっているのが、阿弥陀仏の48の願いです。

そして、そのいろんな願いの中でも、私たち浄土真宗の人たちが特に大切にしているのが、18番目の願い、第十八願です。

「私の名を聞いて、信じ、浄土に生まれたいと願う人を、必ず浄土に生まれさせる。」という願いです。

阿弥陀様の願いは、前回お話しした三悪趣、地獄・餓鬼・畜生のない世界から始まって、「そんな苦しみや悩みの世界に生きている私たちを、どうしたら救うことができるだろうか」と、願いを積み重ねていかれたようにも見えますね。

今回は前半の1から20までの願いを紹介しましたが、まだ残り28個残っています。

残りの28個はいつか機会があればお話ししたいと思います。

また前半1から20の願いも短く紹介しただけなので、機会があればそれぞれの願いについても詳しくお話しできればなあと思います。

今回は「阿弥陀様の48の願い」とはどんな願いなんだろうかということでお話ししました。

1から20までの願いを簡単に紹介
  • 阿弥陀仏の浄土に地獄・餓鬼・畜生がないことを願う「第一願」
  • 浄土に生まれた人が再び三悪趣に生まれないことを願う「第二願」
  • 浄土に生まれた人が金色に輝く身となることを願う「第三願」
  • 姿かたちによる優劣や差別のない世界を願う「第四願」
  • 過去の生涯を知ることができることを願う「第五願」
  • あらゆる世界を見渡すことができることを願う「第六願」
  • あらゆる世界の声を聞くことができることを願う「第七願」
  • 相手の心を知ることができることを願う「第八願」
  • 思いのままに自由に行動できる力を願う「第九願」
  • 自分の身体への執着から離れることを願う「第十願」
  • 浄土に生まれた人が必ず悟りに至ることを願う「第十一願」
  • 阿弥陀仏の光が限りなく届くことを願う「第十二願」
  • 阿弥陀仏の寿命が限りなく続くことを願う「第十三願」
  • 浄土に生まれる人が数限りないことを願う「第十四願」
  • 浄土に生まれた人の寿命が長く、限りないことを願う「第十五願」
  • 悪口や人を傷つける言葉のない世界を願う「第十六願」
  • 阿弥陀仏の名が、あらゆる仏様からほめたたえられることを願う「第十七願」
  • 阿弥陀仏の名を聞き、浄土に生まれたいと願う人を必ず救う「第十八願」
  • 浄土に生まれたいと願う人を、阿弥陀仏のほうから迎えに行く「第十九願」
  • 念仏を称え、善い行いを積んで浄土に生まれたいと願う人を救う「第二十願」
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