近い人ほどギリギリに到着する?遠い人ほど早く集まる不思議#347

第347回目のラジオ配信。「近くに住んでいる人ほどギリギリに到着?」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

かっけい
かっけい

法事のお参りをしていると、遠くから来る人ほど早く集まり、近くに住んでいる人ほどギリギリに到着する気がします。

同じようなことを、会社の研修や友達同士の旅行・遊びに行くときなどでも、皆さんも感じたことはありませんか?

今回は法事の現場で私がふと感じる集合時間にまつわるお話です。

内容まとめ
  • 近くの人ほどギリギリ、遠くの人ほど早く来る?
  • 昔の法事にはおうどんのお接待があり、歓談の時間があった
  • お坊さんが到着する時間にも理由があります
  • なぜ遠くから来る人ほど早いように感じるのか
  • 集合場所に近い人ほど、到着が遅い傾向があると思うのは気のせいなのだろうか?

かっけいの円龍寺ラジオ。

これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。

今日は法事のお参りをしていて、お坊さんの私がふと感じることについてお話ししていきます。

それは「近くに住んでいる人ほど時間ギリギリに来て、遠くから来る人ほど早く集まる気がする」ということです。

これが今回のテーマです。

皆さんはどう思いますか?

もちろん、私が普段お参りをしていて感じていることで、きちんと調べたわけではありません。

でも法事のお参りを長年していると、なんとなくそう感じることがあるんですよね。

今日はそんな、ちょっとした雑談です。

例えば、午後1時から、ご門徒さんのお宅で年忌法事があるとします。

私はお坊さんなので、法事の会場となるお宅には、だいたい12時50分ごろに到着するようにしています。

法事の開始時間が午後1時ですから、10分前ですね。

一方で、ご親戚の方々はというと、だいたい30分くらい前から集まり始めることが多いです。

12時半ごろですね。

ところが、中には12時50分とか12時55分とか、開始時間の直前に到着される方もいらっしゃいます。

まあ、法事の開始時間には間に合っているわけですから、遅刻というわけではありません。

ただ、そういう方を見ていると、不思議なことに、遠くから来られる方よりも、近くに住んでいる方のほうがギリギリに到着することが多いように感じるんです。

もちろん、毎回そうだというわけではありませんよ。

遠くから来られてもギリギリの方はいますし、近くに住んでいても早く来られる方はいらっしゃいます。

あくまで、私が法事のお参りをしていて感じる傾向です。

では、どうしてそんなふうに感じるんでしょうか。

一つには、昔と今とで、法事の様子が変わってきたことも関係しているのかもしれません。

昔の香川では、家で法事をするときに、おうどんのお接待があることも珍しくありませんでした。

法事が始まる前に親戚が集まって、おうどんをいただきながら、久しぶりに会った人同士でお話をする。

そういう時間があったんですね。

ですから、法事が午後1時からであっても、30分前、あるいは1時間くらい前から集まっていることもありました。

法事そのものだけでなく、親戚同士が顔を合わせて、ゆっくり過ごす時間もあったわけです。

ところが最近は、そういうおうどんのお接待も少なくなってきました。

すると、それに合わせて、親戚の方々も法事が始まる時間に合わせて来られるようになる。

早く行っても、以前のようにゆっくりお話しする時間がないのであれば、開始時間に間に合うように行けばいい。

そう考える方もいらっしゃるのかもしれません。

もしそうであるなら、昔よりも時間ギリギリに到着する方が増えたように感じることにも、理由があるのかもしれませんね。

ここで一つ、私自身の到着時間についてもお話ししておきます。

お坊さんの私が法事の10分前くらいに到着するようにしているのは、単に時間ギリギリに行きたいからではありません。

実は、お坊さんよりも後から到着して、お仏壇の前にご仏前やお香料などをお供えするのは、ちょっと格好が悪いと感じる方もいらっしゃるんじゃないかな、と思っているからです。

昔は、家で法事をするとき、お坊さん専用の控室や、着替えるためのお部屋を用意してくださるお宅もよくありました。

そういう場合は、早めに到着して、控室で準備をさせていただくこともできます。

ところが最近は、そういう部屋がないお宅も増えています。

その場合、お坊さんの私は皆さんの目の前、お仏壇の横で、座って着替えることになります。

そうすると、時間ギリギリに到着した方は、皆さんが座って待っている目の前で、私が着替えている横を通って、お仏壇の前に進むことになります。

どうしても目立ちますし、遅れて来られた方も、ちょっと居心地が悪いですよね。

香川の言葉で言うと、ふが悪いです。

ですから、私は早く到着しすぎず、かといってギリギリにもならない、開始時間の10分前から5分前くらいを意識しています。

もちろん、おうどんのお接待があると分かっている場合や、控室を用意してくださっている場合は、もう少し早めに到着するようにしています。

また、葬祭業者さんの会館などで法事をする場合も、少し事情が違います。

会館には控室がありますし、職員の方と当日の進行について打ち合わせをすることもあります。

ですから、そういう場合は15分前くらいには到着するように心がけています。

少し話がそれましたが、最初の話に戻ります。

どうして遠くから来る人ほど早く、近くに住んでいる人ほどギリギリに到着するように感じるのでしょうか。

もしかすると、遠くから来る人は移動に時間がかかるので、途中で何かあっても間に合うように、余裕を持って出発しているのかもしれません。

道路が混んでいるかもしれない。

道に迷うかもしれない。

何かトラブルに遭うかもしれない。

そういうことを考えて、早めに家を出るわけですね。

一方で、近くに住んでいる人は、会場までの道のり・だいたいの所要時間が分かっています。

家からも近いので、「すぐに行けるだろう」と考えやすいのかもしれません。

そして、ほかの用事を済ませてから出発したり、出かける準備を始めるのが遅くなったりする。

そんなこともあるのかもしれませんね。

ただし、これはあくまで私の想像です。

本当に「近くに住んでいる人ほど遅刻しやすい」ということが、科学的に確かめられているのかどうか、私は知りません。

実際には、その人の性格や時間の管理の仕方、交通手段、その日の予定など、いろんなことが関係しているでしょう。

ですから、近くに住んでいるから遅く来る、遠くに住んでいるから早く到着する・時間に正確、と決めつけることはできません。

それでも、法事のお参りをしていると、遠くから来られる方が早めに到着されている姿を見て、「遠くから来るのも大変だろうなあ。ありがたいなあ」と思うことがあります。

そして、近くに住んでいる方が時間ギリギリに到着されると、「ああ、間に合ってよかった」と思うこともあります。

また、いつもならすでに来られているはずの方が、なかなか到着されないと、「どうしたんだろう。何かあったのかな」と心配になることもあります。

皆さんにも似たような経験はありませんか?

旅行や研修、遊びに行くときなど、集合場所に近い人ほど、なかなか到着しないなあ、大丈夫かなあ、何かあったのかなあと、心配になることはありませんか?

もちろん近くに住んでいる人が必ず遅く来るわけでも、遠くから来る人が必ず早く来るわけでもありません。

それでも私が法事のお参りをしていると、遠くから来られる方ほど早く集まり、近くに住んでいる方ほど時間ギリギリに到着されることが多いように感じます。

皆さんの周りではどうでしょうか。

今回は法事のお参りをしていて私が感じる「遠い人ほど早く集まり、近い人ほどギリギリに到着する」というお話をしました。

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