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葉ごぼう|香川の郷土野菜#337

第337回目のラジオ配信。「葉ごぼう」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

かっけい
かっけい

葉ごぼうをご存じでしょうか。

ごぼうといえば根を食べる野菜というイメージがありますが、香川県では葉や茎まで一緒に味わう郷土の食べ方があります。

今回は葉ごぼうとはどんな野菜なのか、実際に夏に収穫するのを目標に自分で育ててみたことをお話ししました。

内容まとめ
  • 葉ごぼうは、根だけでなく茎や葉まで食べる香川の郷土野菜
  • 根・茎・葉でそれぞれ食感や風味が違い、一本まるごと楽しめる
  • 春に種をまいて夏に収穫したが、雨不足と猛暑で思うように育たなかった
  • 実際に育ててみて、葉ごぼうは冬から春が旬であることを実感した
  • 香川へ冬に来られたら、葉ごぼうもぜひ味わってほしい

かっけいの円龍寺ラジオ

これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。

いつもはお寺や仏教の話をしていますが、今日は香川の郷土の食べもの「葉ごぼう」についてお話ししていきます。

さて、皆さんは葉ごぼうをご存じでしょうか。

おそらく、皆さんの多くはごぼうと聞くと、土の中にある根っこを食べる野菜だとイメージすると思います。

長く茶色く伸びた根っこをきんぴらごぼうや煮物にしたりしますよね。

ところが香川では、葉ごぼうという食べ方があります。

食べるのは、根だけではありません。葉っぱや、その間の茎も全部食べるんです。

これが本当においしいんですね。

県外の方も葉ごぼうを食べると、ごぼうがこんなにおいしいとは知らなかったとびっくりされたりします。

香川のお坊さんの私にとっては、小さい頃から食卓に出ていたので、それが当たり前だと思っていました。

ところが、お参りなどで県外の方と話をすると、「葉ごぼうって初めて聞きました」と言われることがあります。

香川では当たり前でも、実は地域ならではの食文化なんだと大人になってから知りました。

我が家では、葉ごぼうは、油揚げと一緒に甘辛く炒めて食べることが多いです。

根っこにはごぼうらしい香りがあり、茎はシャキシャキした歯ごたえがあります。

葉っぱも独特の風味があって、ご飯のおかずにもよく合います。

葉ごぼうのいいところは、食べるところによって、食感や味わいが違うため、飽きが全く来ない味なんですよね。

葉ごぼうは香川では、家庭菜園で作られている方も多いと思います。

私はこの葉ごぼうが大好きで、年の明けた2月3月ごろにご門徒さんから毎年いただいて食べています。

本当にありがたいことです。

葉ごぼうの旬は1月から3月ごろで、このころが、葉がやわらかく、風味も甘みもあってほんとうにおいしいです。

でも今年は、「いつもいただいてばかりだから、自分でも育ててみよう」と思いました。

それに「夏にも葉ごぼうが食べられたらいいなあ」という気持ちもありました。 

そう思って、今年、春の五月に種をまいてみました。

結果だけ言うと、思ったような出来にはなりませんでした。

ごぼうは最初はなかなか大きくならないので、「ちゃんと育つのかな」と心配になりました。

でもある程度育つと、一気に葉が大きく高く広がってきます。 

6月の梅雨のときまでは、順調だったのですが、梅雨が明けると大失敗してしまいました。

7月に入って梅雨が明けると、本当に雨が降りませんでした。今年は今の段階で3週間雨が降っていません。それに毎日のように35度を超える暑さが続いています。

香川は全国でも雨が少ない県として知られています。

私のところでは、今年は特に雨が降っていません。

そのため、大きく育っていた葉ごぼうが、全体的に大きくしおれてしまいました。 

まずいなあと思って、慌ててバケツで水を運んで、水をやりました。

一部は何とか持ち直してくれたのですが、半数以上が枯れてしまいました。

生き残ったものも、背丈が低くなり、葉も小さくなりました。

今日収穫してみると、根っこ部分は二十センチくらい。そして葉と茎も二十センチくらいでした。

普通なら葉っぱは五十センチちかく伸びるので、それと比べると、ずいぶん小柄な葉ごぼうになりました。

でも葉ごぼうは葉っぱの部分だけでなく、根も食べるので、収穫できただけでもありがたいことです。

それに味は決して悪くありませんでした。

もちろん食べてみると旬の1月から4月ごろの方が甘みもあって、やはりおいしいなあと思いました。

今回、5月に種をまいてみた感想としては、「やっぱり葉ごぼうは秋に種をまいて、年が明けてからいただくものなんだなあ」としみじみと感じました。

ただ夏のこの時期に葉ごぼうが食べられるのもとてもうれしいことなので、余裕があれば、また今度も春に種をまきたいなあとも思っています。

でも、香川の暑さと雨の少なさを考えると、すこし育てるのには厳しいこともわかりました。

昔から旬といわれる時期には、ちゃんと理由があるのが納得できました。もし来年作るなら、もう少し水管理ができるところで作るべきですね。

さて、香川に冬来られたらぜひ、葉ごぼうを食べてみてください。

葉ごぼうのいいところは、根、茎、葉でそれぞれ食感も風味も違うことです。

一本の野菜なのに、いろんな味わいが楽しめるので飽きないんですね。 

それにまた葉ごぼうを作るのもおすすめです。私も完璧には育てられませんでしたが、とても楽しめました。

もし葉っぱが上手く作ることができなくても、通常のごぼうのように根を食べたらいいんです。

もし根っこがまっすぐ伸びずいびつな形になっても、葉を食べたらいいんです。

そんな風に、葉ごぼうは無駄になるところが少ないんですね。

一本まるごといただける野菜なんです。

だから私は大好きな野菜なんですね。

今回は、香川の郷土のお野菜、葉ごぼうについてお話ししました。

写真を二つのせます。
一つ目は7月下旬の葉ごぼうの様子。猛暑と水不足で葉がしおれ半分以上が枯れてしまった。水やりをして生き残ったものも葉がかなり小さくなった。

二つ目は収穫した葉ごぼう。根の部分が20㎝ほどで、茎・葉の部分も20㎝ほど。本来であれば、茎・葉の部分は50㎝くらいあり、根の長さの倍以上は伸びていただだろう。

あまりの暑さで、収穫してすぐに葉が茶色くなり、葉がカサカサになってしまう。

梅雨明け後の猛暑と雨不足で半分以上が枯れた夏7月の畑の葉ごぼう
夏に収穫した香川の葉ごぼう。暑さと水不足で一度枯れかけてしまい、葉や茎は小ぶりになってしまった
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